ベイビーブーが岩手県大槌町の人達と共に歌った曲
今日は3月11日。
東北地方に大きな被害を与えた東日本大震災から12年が経ちました。
被災地である岩手県大槌町に暮らす人たちと、5人組コーラスグループのベイビーブーが一緒に歌った2曲を紹介します。
■ベイビーブー
5人組コーラスグループのベイビーブーが歌う「蓬莱オーライ」と「海の男に」の2曲は、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県沿岸部の大槌町に暮らす人たちと一緒に歌い録音された曲です。
この2曲は、大槌町の様々な世代が『みんなでともに笑い合いたい』という思いから始まった、震災で失われた大槌の演劇、文化を復活させようと集まった町の有志によるイベント「大槌バラエティショー」から生まれ、2018年に大槌から上京した皆さんと共に歌い録音されました。
この2曲は現在、各音楽配信サービスにて聞くことが出来ます。
是非、東北の風景をイメージしながらこの曲に込められた物語に思いを馳せてみてください。
■大槌町とベイビーブーの「歌縁」(うたえにし)。
震災で失われた岩手県大槌の演劇や文化を復活させようと、大槌町の方々が作り上げる舞台『大槌バラエティショー』の劇中歌をベイビーブーに歌って欲しいということがきっかけで、2018年に大槌のみなさんとのご縁を頂きました。
『蓬莱オーライ』は、大槌の蓬莱島(ひょうたん島)に祀られている弁天様が、震災後に大槌を離れなければならなくなった人たちや、地元に暮らす人達のことをいつもあたたかく見守っているよと歌う応援歌です。
また、『海の男に』は、大槌に暮らす若者が自分のおじいちゃんのように漁師になるか自分の進路に悩みつつも前向きに生きているという新聞記事が元になっていて、地元で生きていくと決めた主人公の強くまっすぐな姿が描かれています。
この曲でご縁を頂いた大槌町には、2019年の3月11日と6月9日に伺い、『おしゃっち』という文化交流センターのホールで歌わせて頂きました。実際に大槌という場所でこの2曲を皆さんと歌った時、自然と涙が込み上げてきたことを思い出します。
このホールにあるピアノは、ピアニストの西村由紀江さんが様々な家庭に眠っているピアノを被災地に届ける『スマイルピアノ』という活動で「神戸」から大槌にやってきたピアノでした。
私たちベイビーブーは、阪神大震災の後に「神戸」で産声をあげ、これまで活動を続けていますが、岩手県大槌で「神戸」からやってきたピアノと出会えたということも、また何かのご縁なんだと感じたことを今でも覚えています。
今日で東日本大震災から12年が経ちました。
今もなお復興に向けて進み続ける大槌の方々をはじめ、東北への思いを胸に「蓬莱オーライ」と「海の男に」の2曲を、改めて僕自身も聞きたいと思います。
そして、コロナ禍を越えようとする今、人と人の繋がりや交わりも復活して行くことを心より願うばかりです。
また近い将来、大槌の『おしゃっち』で「神戸からやってきたピアノ」と共に大槌のみなさんと歌い合える日に思いを馳せながら、私たちも日々歌に精進していきたいと思います。
2023年3月11日
ベイビーブー・ユースケ
●「蓬莱オーライ」
故郷を離れて暮らす人達やそこで暮らす人たちを、「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったと言われる大槌の蓬莱島が、いつも優しく見守っているという曲です。
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