近年、音楽の楽しみ方の一つとして、若い世代をはじめ多くの音楽ユーザーが利用しているデジタル配信の「サブスクリプションサービス」(定額配信サービス:通称サブスク)で聞ける「大人世代が楽しめるオススメの1枚」をご紹介いたします。
■山下久美子&大澤誉志幸「& Friends」(2013年)
“カッコいい大人”による“カッコいい大人”の為の珠玉のコラボレーションアルバム
山下久美子の代表曲のほとんどを提供している、旧友でもある大澤誉志幸がプロデュースした、大澤提供楽曲を中心に二人がコラボレーションしたアルバム「& Friends」。
<収録曲>
01、蕾
02、今宵かぎりのCheek to Cheek
03、夏の終わりの午後
04、こっちをお向きよソフィア
05、時代遅れの恋心
06、涙がとまらない
07、Don’t Delay
08、LOVER MAN
09、ちょいまちBabyなごりのキスが
10、Somewhere Over The Rainbow
■各配信サービスはこちら
アルバム収録曲解説
◆「蕾」:新曲。リード・ヴォーカルは大澤。80年代、「そして僕は途方に暮れる」の大ヒットを受け、当時のスタッフからの“第2の「途方〜」となるような曲を!!”という要望に答えて作られた曲。しかし、結局当時はリリースされることなく、「after toho」(「そして僕は途方に暮れる」の続編というような意)という仮タイトルがつけられたままお蔵入りとなっていた。その30年近く眠っていた曲に、新たに横山武氏の歌詞がつき、今回のアルバムでついにレコーディングされた。メロディーの美しさは秀逸。そして山下久美子の何気ないのに存在感溢れるコーラスが、単なる“続編”ではない新たな世界観を作り出している。
◆「今宵かぎりのCheek to Cheek」:山下久美子のセルフカバー。歌い出しの山下の声が聴こえた瞬間に「来た!」と喜んだ往年のファンの方も多いはず。本作では山下をメインとしたデュエット風の仕上げとなっている。80’Sフレーバーたっぷりの流れるようなアレンジも印象的。
◆「夏の終わりの午後」:2005年にリリースされた大澤誉志幸のマキシ・シングルのセルフ・カバー。本作では山下&大澤のツイン・ヴォーカルで新境地を切り開いている。エレクトロ・ボッサのような心地よいサウンドに、全くタイプの異なる2人の大人のヴォーカリストの声が乗る。対極の声でありながら、どちらも自然としっくり来るのが不思議。そして大澤の声が女性キーでもOKということに小さな感動。
◆「こっちをお向きよソフィア」:1983年7月21日にリリースされた山下の8枚目のシングルであり、80年代の山下久美子の代表曲の1つ。リード・ヴォーカルは山下だが、大澤が単なるコーラスではなくセカンド・ヴォーカルのようなスタンスで鋭さを注入している。この曲のファンは業界内でも多い。それだけに単なるノスタルジックな感覚で終わらせることなく、新たな感動を生むようなリメイクとすることに注進し、成功している。このアルバムを象徴する1曲。サウンドも奇をてらわずベーシックに攻めている。
◆「時代遅れの恋心」:山下が1982年にリリースしたアルバム『抱きしめてオンリィ・ユー』に収録されていた曲で、大澤もその後にセルフカバーしている楽曲。本アルバムでは大澤のソロで収録。しっとりとしたバラードに、ハスキー・ヴォイスが女性言葉で乗る。今までに無いタイプの大人のバラードの完成だ。この後に収録されている山下ソロの「LOVER MAN」と共に、このアルバムを代表するバラードと言えよう。
◆「涙が止まらない」:ウルトラ・キュートな胸キュン・ソング。当時山下のキーワードとして度々耳にした「胸キュン」という言葉を、80年代当時を知らない世代も初めてリアルタイムに実感できる1曲。山下をメインとしたツイン・ヴォーカルでの歌唱。こちらも山下が1982年にリリースしたアルバム『抱きしめてオンリィ・ユー』収録曲。
◆「Don’t Delay」:山下1981年8月25日にリリースしたサード・アルバム『雨の日は家にいて』収録曲。いまだキュートな山下久美子健在!当時のファンの方々にはたまらない仕上がりになっている。吐息も素敵な山下久美子の“CANDY VOICE”をたっぷりとご堪能ください。
◆「 LOVER MAN」:山下久美子ファンの間では大変に人気の高い作品。業界内人気も非常に高かったと記憶する。本作では山下のソロ歌唱で収録。当時から“ウリ”であった山下の“CANDY VOICE”はこの曲でも健在。このような大きなバラードで、その魅力は再び大きく開花する。本アルバム中3曲目の山下久美子1982年リリースのアルバム『抱きしめてオンリィ・ユー』収録曲。
◆「ちょいまちBABYなごりのキスが」:山下と大澤のツイン・ヴォーカル。BUBBLEGUM SOUNDを彷彿させる究極のPOPナンバー。ハイパー・アッパーなサウンドとハイ・テンションの2人のヴォーカルは若さがみなぎっている。
◆「Somewhere Over The Rainbow」:山下と大澤のデュエットによる、誰もが知っている洋楽スタンダードのカバー。ギター1本の演奏をバックに、ヴォーカルも2人で同時に歌い仕上げた。息づかい、fakeなど、どこを取ってもベテランの2人ならではの余裕の1曲。
#おとなのおと #大澤誉志幸 #山下久美子
0コメント