コーラスグループのベイビーブーが、今年でデビュー20周年を迎えた。
ベイビーブーは、声だけで音楽を作り上げるアカペラグループとして阪神大震災の翌年となる1996年、神戸にて結成。路上ライブなどで神戸の街の復興を見届けてきた彼らは、2002年2月14日、「プラネタリウム」でメジャーデビューを果たした。
デビュー当時、バラエティ番組のコーナーとして大人気だった「ハモネプ」のムーヴメントもあり、多くのアカペラコーラスグループがデビューしていた中、彼らも「ポップス」を歌うコーラスグループとして人気を博し、その後、メジャーでの活動に一旦区切りがついていた2011年、コーラスグループとしてのこれからを模索していくべく活動の拠点を東京・新宿の「うたごえ喫茶ともしび」に移した。
その「うたごえ喫茶ともしび」にて、現在のベイビーブーに多大なる影響を与えた老舗コーラスグループ『ボニージャックス』の故・西脇久夫さんに出会い師事。これまで「ポップス」を歌うコーラススタイルだった彼らに、ボニージャックス、ダークダックス、デューク・エイセスといった、日本のコーラス文化における『王道』ともいえるコーラススタイルが、5000曲を超えるコーラス譜と共に受け継がれた。
その後2016年、ボニージャックスの4人とベイビーブーの5人によるユニット「ボニーさんとブー」で、再度メジャーでの活動を再開。2017年に発売されたシングル「花が咲く日は」は、“第二の千の風になって”とも称され「うたごえ喫茶ともしび」で1年以上歌唱リクエストが1位となるなど大きな話題となり、2018年には童謡作家・北原白秋ゆかりの地でもある小田原市よりボニージャックスと共に『小田原童謡大使』の拝命を受け、同市で定期的にコンサートを行うなど童謡文化継承の担い手として活動している。
そして現在、BS朝日にて放送中の音楽番組「人生、歌がある」にレギュラー出演中で、名立たるアーティスト達とコーラスやダンスでコラボするなど、バイプレイヤーとしてアーティストや視聴者から好評を得ており、同じくレギュラー出演中のNHK-R1「らじるラボ」（金曜日）では、“声”だけのアカペラで音楽を表現する『ベイビーブーが歌ってみた』コーナーが人気で、“歌もの”だけでなく“ゲーム音楽”やインストなど、毎週視聴者からのリクエストにアカペラで応える彼らに、ネット上で感嘆の声が上がっている。
『ベイビーブー』というグループ名は“赤ちゃんの産声”に由来しているというが、デビューから20周年を迎え、まさに“赤ちゃんが成人”したこととなる節目に、これまでの活動や20周年に向けた抱負、来月発売される新曲などについて話を聞いた。
●今年はベイビーブーにとって、デビューから20年となる節目の年になります。これまでの活動を振り返ってみてどんな20年でしたか？また、20周年イヤーとなる2022年はどんな一年にしていきたいですか？
＜チェリー＞
「まず思う事は、出逢いに恵まれていた20年でした。グループとして重要なタイミングには、必ず道標のような方に出会えていて、そのおかげで今の僕達がいるのだと思います。そしてその活動を続けてこられたのは応援して下さるファンの皆さんと出会う事が出来たからだと思っています。2022年は飛躍の年に出来るよう、そして、応援して下さる皆さまに恩返しが出来るように頑張ります」
＜ユースケ＞
「デビューして10年経った頃から、今のように名曲を歌い継ぐという活動がメインになりました。ですからデビュー20周年であり、デビュー10周年のような気持ちです。こうして20年間歌い続けていられることに改めて感謝しかありません。今年は、１月末の銀座博品館劇場を皮切りに、コンサートも多く計画していますので、多くの方に直接ハーモニーを届けられる一年にしたいです」
＜ケン＞
「振り返ると、辛かったり悔しかったり落ち込んだ場面もたくさんあったと思います。それでも、ずっと歌い続けられたのは、ファンのみなさんやスタッフのみなさんの支えがあったからだと思います。さまざまな音楽にチャレンジさせていただき、色々な経験をさせていただいた20年です。今年はデビューして20年。今まで出会えた方々や、支えてくださったみなさんへの感謝を直接コンサートなどで伝えたいです。今まで以上のあたたかいハーモニーで、みなさんに笑顔になっていただける瞬間をたくさんお届けします。笑って泣いて元気になれるコンサートをお届けします」
＜ユウ＞
「色々な事がありましたが、やはりたくさんの出会いが大事だった20年でした。たくさんの壁や分かれ道がありましたが、周りの皆さんに支えられながらやっとここまで来たという感じです。今年は、とにかく世の中の皆様にベイビーブーという名前を知ってもらいたいです。そして、みんなが忘れられない年にしたいです。今まで携わって下さった方々に早く恩返しがしたいです」
＜シノブ＞
「あっという間にも感じますが、振り返ると中身の濃い1年を積み重ねてきたのだと思います。支えてくださる皆様や周りのスタッフ、メンバーに恵まれ20年音楽を仕事にさせてもらえていることに感謝して、ボニー・ジャックスさんのように生涯歌い続け、必要とされるグループになりたいと思います。今までコンサートができない時期が続いたので20周年の記念となる今年は、日本全国隅々でコンサートを行いたいと思っています」
■レギュラー出演中！BS朝日「人生、歌がある」（元日は夜6時から5時間スペシャル）
■ボニージャックスとのジョイントコンサート（小田原三の丸ホール 2021.9.19）
●早速1月末には東京・銀座博品館での3日間興行が行われ、2月9日にはショパンの名曲「別れの曲」に歌詞を付けたシングルが発売となります。今回収録される曲を含め、今回の新曲はどのような曲ですか？
＜チェリー＞
「ショパンの『別れの曲』にans.さんが素敵な歌詞を書いて下さいました。この20年で人生観を変えてしまうようないろいろ事が起きました。今もまさにそんな最中ではありますが、人と人との『繋がり』の持つ力や有難さ、心強さを改めて感じています。大切な人との別れはすごく辛く悲しいことですが、きっといつか前を向ける時はくる。そう感じさせてくれる歌だと思います」
＜ユースケ＞
「今回の新曲は、クラシックの名曲『別れの曲』に新しく歌詞を付けて頂きました。人生の中には様々な出会いや別れがありますが、この曲を聴いて改めて大事に思う人を感じて頂けるのではないかと思います。両A面となる『列車にのろうよ』は、デビュー20周年が始まるベイビーブーと共に歩んでくださるファンの方と、これからも“ベイビーブー列車”での未来への旅がワクワクするような仕上がりになったと思います。また、『みんなのメロディ』は、僕たちが通う「歌声喫茶ともしび」のことを思って作りました。一日も早く、またあの「ともしび」で合唱出来ることを願っています」
＜ケン＞
「学生の頃にはじめて聴いた『別れの曲』。なぜか胸がキュッと締めつけられるような気持ちになりました。みなさんそれぞれに『別れの曲』のイメージがあると思いますが、今回新たに素敵な歌詞をつけていただきました。みなさんの心を優しく抱きしめるような歌になってくれたらと思っています。『列車にのろうよ』は、大切な人にめぐり逢いたい、人生を大切な人と一緒に歩きたい、そんな希望や夢を抱かせてくれる歌だと思います。
『みんなのメロディー』は、昨年からのコロナ禍で、だれもが不安な気持となっていた中、ベイビーブーの故郷もいうべき『うたごえ喫茶ともしび』も大変な時期でした。ともしびで出会えたみなさんへの感謝、絆、思い出たちを歌にしました。新宿でのお店はいったん閉まってしまいましたが、新しい『ともしび』のドアを開けたら優しいうたが聞こえてくる。そんな明るい日常がまた戻ってきますように願っています」
＜ユウ＞
「『別れの曲』は、多くのアーティストの方が歌詞をつけて歌われていますが、今回僕らもまた違った歌詞をつけて歌わせていただきました。別れの淋しさの中に確かな絆と愛を感じるとても素敵な歌詞です。そして『列車にのろうよ』は、僕らがとてもお世話になっている松井五郎さんと都志見隆さんに作詞作曲していただきました。本当に素敵な歌詞とメロディーで、一度聴けば必ず耳に残る曲です。歌いながら勇気がもらえる曲なのででどんどん歌っていきたいですし、皆さんにも歌って頂きたいです」
＜シノブ＞
「1曲目は、僕の大好きなショパンの曲に新たに歌詞をつけて生まれ変わった『別れの曲』です。音程とかリズムとか技術的なものじゃない、メンバーそれぞれの気持ちをたっぷり収録することができた自慢の１曲になりました。『列車にのろうよ』は、これまた僕の大好きな電車をテーマにした曲で、ベイビーブーと一緒に“２０年目の鉄道旅行にでかけよう！”といった感じのとてもワクワクがつまった１曲です。コロナで旅行ができない今、また楽しく出かけられる日がくることを願って歌っていきます」
●20年目となるデビュー日の2022年2月14日には、小田急のロマンスカーで車内ライブを行いながら小田原まで行き、そのまま小田原でのコンサートを行うことが決定しています。
＜チェリー＞
「新宿には僕らの大切な場所『うたごえ喫茶ともしび』があります。小田原は師匠ボニージャックスさんと一緒に小田原童謡大使にして頂いた大切な場所です。この２つを結ぶ小田急ロマンスカーで自分達のデビュー20周年の日に特別列車を出して頂きコンサートが出来るなんて思ってもいませんでした。一生忘れない特別な日になります。本当にありがとうございます！！」
＜ユースケ＞
「新宿にあるともしびで育てて貰った僕たちが、童謡大使をさせて頂いている小田原まで今回ロマンスカーで旅をさせて頂きますが、僕にとっては、よく乗り換えしていた代々木上原や、登戸。路上ライブを沢山した新百合ヶ丘、相模大野、町田。コンサートは新百合ヶ丘や鶴川、相模大野でもさせて頂いたりと思い出が沢山詰まった路線ですので、新しい思い出が増えるのも楽しみですし、それがロマンスカーでということも感慨深いです」
＜ケン＞
「うたごえ喫茶ともしびさんに出会えた事。小田原童謡大使に任命していただいた事。色々なものが繋がり新宿から小田原へ。なんて素敵なイベントなんだろうと、今からワクワクしています！よりみなさんの近くで、マイクを通さないハーモニーもお届けできたらと思っています」
＜ユウ＞
「たくさんの曲を勉強させて頂いた新宿のうたごえ喫茶ともしび・師匠ボニージャックスさんと共に任命して頂いた小田原童謡大使。そしてこの２つを結ぶ小田急ロマンスカー！偶然とはいえないくらいの繋がりに、見えない運命の糸を感じずにはいられません。電車の中で歌うことも初めてですし、絶対に忘れられない日になりますし、本当に楽しみです」
＜シノブ＞
「電車の車内で歌を歌うことは普段ありえないことなのでとても楽しみです。すでにロマンスカーは３回この話を頂いてから乗っています。展望席に座ったり、通路を歩きながら色々と想像を膨らましています。うたごえ喫茶がある新宿からスタートして小田原を結ぶライブ。師匠のボニー・ジャックスさんと童謡大使に任命していただいている小田原でもコンサートを行います。まさに20年にふさわしいイベントだと思います」
●最後に、決意新たに迎えられた2022年だと思いますが、ファンの皆様へのメッセージをお願いいたします
＜チェリー＞
「感謝しかありません。何度も同じ言葉を繰り返してしまいますが、応援して下さる皆さんがいなかったら今のベイビーブー はありませんし、こうして20周年を特別な年として迎える事は出来ませんでした。歌い続けさせてくれてありがとうございます！そしてこれからも、皆さんと一緒に沢山の思い出を作っていく事が出来たら幸せです」
＜ユースケ＞
「デビュー20年。ここまで歌って来られたのは、応援してくださるファンの皆さんのおかげです。20年の節目に改めて感謝を伝えたいです。ファンの方それぞれにベイビーブーとの思い出というものがあると思いますが、このロマンスカーの旅がまた新しい思い出のひとつになるよう、僕たちも思い切り楽しみたいと思います。また、これからの人生も僕たちと共にベイビーブーという列車での旅を続けてください。よろしくお願いします！」
＜ケン＞
「コンサートでの笑顔や拍手。SNSを通じてのメッセージなど、みなさんの言葉に応援にいつも助けていただいています。みなさん本当にありがとうございます。20周年を迎えるベイビーブーのハーモニーを音楽をこれからもよろしくお願いします。今年も、一緒に笑顔になりましょう！」
＜ユウ＞
「20周年を迎えられる事は本当に皆さんのおかげです。改めてベイビーブー列車に乗ってきて下さりありがとうございます！今はまだ各駅停車ですが必ず特急列車になります。これからも変わらずの応援をどうぞよろしくお願い致します！」
＜シノブ＞
「いつも応援ありがとうございます。皆さんの支えのおかげで20年も歌い続けることができました。デビューの頃から思うと歌う曲調も見た目もだいぶ変わりましたが、皆さんに届ける歌声は変わりません。これからもベイビーブーの音楽を楽しんでください。今年は皆さんのもとに歌いにいきます！」
■商品情報
ベイビーブー 両A面シングル 「別れの曲 / 列車にのろうよ」
2022年2月9日発売
価格：1,500円（税込） TECG-15132
＜収録内容＞
1. 別れの曲
原曲：Frederic Chopin 作詞：ans. 編曲：夢見クジラ
2. 列車にのろうよ
作曲：都志見隆 作詞：松井五郎 編曲：都志見隆・久下真音
3. みんなのメロディ
作曲：若松健治 作詞：若松健治 コーラスアレンジ：瀬川忍
4. 別れの曲 カラオケ
5. 列車にのろうよ カラオケ
■コンサート情報
「ベイビーブー 5人で歌うラブソング～銀座で恋の物語～」銀座・博品館3日間公演
・会場：東京・銀座博品館劇場
・日程
2022年1月28日(金) 14:00開場/15:00開演
2022年1月29日(土) 13:00開場/14:00開演
2022年1月30日(日) 13:00開演/14:00開演
・料金：全席指定5,500円/当日6,000円（税込）
「Baby Boo 20th Anniversary〜ベイビーブー列車にのって♪〜」
・会場：神奈川・小田原三の丸ホール
・日程：2022年2月14日（月） 18:00開場/18:30開演
・料金：5,000円/当日5,500円（全席指定･税込）
●2002年2月14日実施
ミュージックロマンスカー・ベイビーブー列車「ベイビーブーとＧＳＥロマンスカーの旅！」
チケットに関する詳しい情報はこちら
https://www.odakyu-card.jp/manatabi/learning/12385.html
【コンサート情報はこちら】
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